市場課題|造形物の大きさと緩衝装置の動きに制約

造形物が装置の大きさに縛られる
現在広く使われている積層型(素材を溶かして一層ずつ積み上げる方式)の3Dプリンタは、造形物の大きさが装置の大きさに縛られます。同社の比較資料では、積層型は展開収縮ができず、造形できる大きさにも制限があると整理されています。一方、折紙式は展開図から折り上げるため、折り畳める構造も作れる点が違いです。
微小入力でピストンが動きにくい
従来のショックアブソーバー(車体の揺れを和らげる緩衝装置)では、ピストンとシール(油漏れを防ぐ部品)の間に静摩擦(動き出す前に働く摩擦)が働くため、小さな振幅の入力ではピストンが動きにくくなります。良好な路面ではサスペンションが十分に機能せず、高周波の振動が車体に伝わり、乗り心地に影響する点が課題です。渋滞中に橋の上で停車しているときも、橋の揺れをタイヤのばねがほぼ受け持つため減衰(揺れを収めること)が小さく、乗員は揺れが長く続くのを感じます。
摺動部(ピストンとシールなどが擦れ合う部分)には、横方向の力が加わると摩擦が増える課題もあります。コイルスプリングと並べて使うと、斜めに押し返す力が摺動部の抵抗をさらに増やします。他にも、軽さと強さを両立する構造の設計、折り畳んだ構造が元の形へ戻ってしまう現象(スプリングバック)、といった課題があるといわれています。
- 静摩擦静止している物体を動かし始めるときに働く摩擦。動かす力がこの値を超えるまで物体は動かず、ピストンの動き出しが遅れる原因となる。


