市場課題|CCSの貯留層を監視し続ける費用の重さ

貯留場所の拡大に監視が必要
CCSの普及で、CO2を貯める場所が増えるほど、地下の状態を監視する作業も増えます。国際エネルギー機関(IEA)は、気温上昇を1.5度以内に抑えるには、CCSで約15%のCO2を削減する必要があるとしており、年間100万トンを貯留する場所が世界で約6,000か所必要な計算です。CO2の漏洩と、漏洩が誘発する地震が懸念されており、状態を継続して監視する仕組みが求められています。
従来の監視は費用と手間が重い
従来の監視は、大型の震源装置を使い、1回の調査に1億円単位の費用がかかる方法です。調査を繰り返すことが難しく、CO2の動きを連続して捉えにくいため、急な漏洩に対応できないおそれがあります。貯留場所が増えるほど、費用と手間が重なります。
他にも、大型の震源装置では、車両が入れない地形でのデータ取得、トンネルや傾斜地への長期の設置、貯留後の連続観測、といった課題があるといわれています。
- 震源装置地面に人工的な振動を送り出す装置である。振動が地下の層で反射して戻る時間や強さから、地下の構造を調べる。


