市場課題|ダイヤモンドは大きく薄い結晶を作りにくい

硬い結晶の切り出しは高コスト
ダイヤモンドは非常に硬く、結晶から薄い板を切り出すには手間と時間がかかります。板の形で使う用途が多く、切断後に表と裏の研磨も必要です。その結果、板状の単結晶を安く大量に供給するのは難しい状況です。
半導体用の大型ウエハが不足
ダイヤモンドを半導体に使うには大きな円盤状のウエハ(半導体を作る土台となる薄い円板)が欠かせませんが、量産に使える大きさの単結晶ウエハは限定的です。製造装置の多くはウエハの形が前提で、ウエハが大きいほど多くのデバイスを作れます。ところが「マイクロ波プラズマCVD法」(ガスを分解して炭素を積み上げる合成法)では単結晶を大きく育てること自体が困難で、デバイスの量産に進みにくい状況です。
他にも、天然のダイヤモンドに多い窒素による用途の制限、従来のパワー半導体(電力を制御する半導体)の発熱による性能低下、といった課題があるといわれています。
- ウエハ半導体の結晶を薄い円板の形に加工したもので、その表面に多数の電子部品を同時に作り込む土台である。直径が大きいほど1枚から多くのデバイスを作れ、製造コストを下げられる。


