2026.09.21 GSユアサ・東邦ガス・北海道大学 元発表:2026.09.17

GSユアサら、海水からCO2を回収するDOCの研究開発を開始

ニュース紹介

「国内初の技術を用いたDirect Ocean Capture(DOC)の研究開発を開始 ~海洋からの高効率CO2回収技術の開発を産学官連携で加速~」

株式会社GSユアサ東邦ガス株式会社、国立大学法人北海道大学は、水素ポンピング方式電気透析法を組み合わせたDirect Ocean Capture(DOC:海洋二酸化炭素直接回収)の研究開発を開始したと発表しました。水素ポンピング方式は、少量の水素を用いてごくわずかな電力で水素イオンを供給する方式で、DOCへの適用は国内で初めての技術適用としています。この研究は、NEDOの「フロンティア育成事業」の採択領域「海洋CDR(二酸化炭素除去)の工業的技術開発」に採択され、北海道大学が代表機関を務めます。

出典:株式会社GSユアサ 2026年9月17日 ニュースリリース/東邦ガス・北海道大学と共同発表
https://newsroom.gs-yuasa.com/news-release/431

FrontJournalの解説

DOCとは何か

DOCは、海水に溶けているCO2を直接回収する技術です。海水は大気中のCO2を吸収しているため、海からCO2を取り出せば、結果として大気中のCO2を減らせます。日本は周囲を海に囲まれており、その地理的な条件を生かした省電力のDOC技術の社会実装が、今回の研究開発の目標です。

①水素ポンピング方式と電気透析の組み合わせ

電気透析は、電気の力でイオンを膜越しに動かして物質を分離する方法です。今回は、水素ポンピング方式水素イオンを少ない電力で供給し、この電気透析法と組み合わせてDOCに適用します。CO2を取り出すために必要な電力を減らし、回収のコスト低減と実用化をめざします。

②3者の役割分担

GSユアサは電気透析セルの流体シミュレーションと設計を担当し、東邦ガスはシステム全体のCO2回収に必要なエネルギーとコストの評価を担当します。北海道大学はラボスケールでの実験を行います。3者は、CO2の分離回収技術の開発を通じて、カーボンリサイクル社会の構築に貢献するとしています。

編集部からひとこと

今回の発表は研究開発の開始を知らせるもので、事業の期間、予算回収量などの数値目標への言及はありません。電力の使用量が大きな課題とされる海洋CO2回収で、水素ポンピング方式という別の手段を試す事例として注目されます。詳細は各社の公式発表をご参照ください。

FrontJournal編集部

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本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

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