ニュース紹介
「深海でも分解が進む酵素内包生分解性プラスチックの開発に成功しました―海洋マイクロプラスチック汚染問題の低減に貢献―」
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のムーンショット型研究開発事業「生分解開始スイッチ機能を有する海洋分解性プラスチックの研究開発」で、東京大学、海洋研究開発機構、群馬大学は、分解微生物が少ない深海などでも分解が大幅に速く進む「酵素内包生分解性プラスチック」を開発しました。生分解性プラスチックに、自然由来の分解酵素(クチナーゼやリパーゼなど)を熱で溶かしながら練り込んで作ります。酵素を加えても元のプラスチックと同等の強度や柔軟性を保ち、さまざまな製品に熱成形できます。
このプラスチックは岸壁では1カ月以内に、水深757m付近の深海でも5カ月以内に完全に分解しました。分解速度は、酵素を内包しない場合の約30倍でした。低温(4℃)で高い水圧(7.6MPa、大気圧の約75倍)の深海でも、酵素は働きを失いませんでした。また、酵素は水が無い環境では働かないため、製品として使う間はほとんど分解せず、環境中に流れ出て摩耗や破損で酵素に水が触れると分解が始まります。成果は2026年10月21日(ロンドン時間)に英科学誌Natureのオンライン版に掲載されました。
出典:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 2026年10月22日 ニュースリリース(掲載誌:Nature/DOI: 10.1038/s41586-026-11192-1)
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101963.html



