2026.07.28
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新潟大学・大阪大学・慶應義塾大学・京都大学・科学技術振興機構(JST)
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元発表:2026.07.27
新潟大・阪大ら、代謝データを共有する国産リポジトリ「MB-POST」を開発(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「メタボローム解析データを未来の発見につなぐ新リポジトリ「MB-POST」を開発~データの再解析と再利用を加速する国産基盤、試験公開後1年半で180プロジェクトが登録~」
新潟大学、大阪大学、慶應義塾大学、京都大学、科学技術振興機構(JST)の研究グループは、メタボローム解析で得られる質量分析データを効率よく蓄積・共有できる新しい公開リポジトリ「MB-POST」を開発しました。再解析に必要な情報に絞ったメタデータ設計と簡便な登録システムにより、研究者の負担を大幅に軽減します。試験公開後1年半で180プロジェクト、データ量にして2.8テラバイト(TB)が登録され、化学・生命科学分野のデータ駆動型研究を支える基盤として期待されます。
出典:科学技術振興機構(JST) 2026年7月27日 プレスリリース
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20260727-2/index.html
FrontJournalの解説
この研究分野について
メタボローム解析は、生体内にある糖やアミノ酸などの代謝物を網羅的に測る研究手法です。病気のバイオマーカー探索、食品や植物の成分研究、創薬など幅広い分野で使われ、その多くは質量分析という装置で大量のデータを生み出します。
こうした測定データは、一度使って終わりにするのではなく、公開して他の研究者が再解析・再利用できるようにすることで、新たな発見につながります。国際的にはEBIのMetaboLightsなどのリポジトリがあり、日本でもMassBankなどのデータベース構築が進んできました。一方で、登録作業の煩雑さが研究者の負担となり、データ共有が進みにくいという課題がありました。
①登録の手間を減らし、共有を後押しする設計
MB-POSTは、再解析に本当に必要な情報に絞ってメタデータ(データの説明情報)を設計し、登録システムも簡便にしました。これにより、データを公開したい研究者の作業負担を大幅に軽くしています。データ共有が進まない一因は登録の煩雑さにあったため、そのハードルを下げること自体が、共有される代謝データを増やす直接的な後押しになります。国産基盤として、国内研究者が使いやすい形を目指した点も特徴です。
②1年半で180プロジェクト・2.8TBが集積
試験公開の開始から1年半で、180プロジェクト、データ量にして2.8TBが登録されました。蓄積されたデータは、別の研究者が新しい視点で解析し直したり、複数の研究をまたいで比較したりする素材になります。こうしたデータ駆動型研究の基盤が国内に整うことは、個々の測定を一過性で終わらせず、分野全体の知見として積み上げていくうえで重要です。
編集部からひとこと
華やかな発見の裏で、データを共有し再利用できる基盤を地道に整える仕事は、研究の生産性を長期的に左右します。測定に多大な労力がかかるメタボローム分野で、登録の手間を減らして共有を促す国産リポジトリが育っている点に注目したいところです。1年半で2.8TBという集積は、こうした基盤への研究者の期待の大きさを示しているように見えます。
本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。
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