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「血液中の微量な病気のサインを、高い信頼性で捉える量子センサの量産化へ ~ナノダイヤモンドの個体差を約4分の1に抑え、量子信号も55%向上~」
京都大学化学研究所の水落憲和教授は、量子科学技術研究開発機構(QST)、千葉大学、東京科学大学、株式会社Type-I Technologiesと共同で、がん等の病気のサインとなる血液中にごく微量に含まれる物質を高感度に捉える「ナノダイヤモンド量子センサ」の製造プロセスにおいて、粒子ごとの個体差を約4分の1に低減し、量子信号を55%向上させる作製技術を開発しました。
従来は原料ダイヤモンド粒子をナノサイズに砕いてからセンサ機能を作るため、破砕で生じる傷やひずみによる粒子ごとの“クセ”が測定誤差につながっていました。研究グループは、原料粒子にあらかじめセンサ機能(NVセンター)を作り込み、その後に空気中で穏やかに加熱して表面を少しずつ削り、結晶性の高い中心部分10%のみを取り出す方法を確立しました。温度読み出しの基準となるD値の粒子間ばらつきは従来粒子の約4分の1に、ODMR信号強度は55%向上し、HeLa細胞内の温度計測では細胞間の温度読み出しの不確かさを約0.7℃まで低減しました。多数の粒子を一括して高性能化できるため、量産化への展開も期待されるとしています。
出典:京都大学化学研究所 2026年10月7日 研究トピックス(共同発表:量子科学技術研究開発機構(QST)、千葉大学、東京科学大学、株式会社Type-I Technologies/掲載誌:ACS Nanoscience Au/DOI: 10.1021/acsnanoscienceau.6c00068)
https://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/sites/topics/261007/



