ニュース紹介
「ナノ粒子が分解・溶解する過程を蛍光色の変化で可視化」
東北大学 多元物質科学研究所の笠井均教授、谷田恵太助教、濵口祐准教授らの研究グループは、北海道大学、京都大学、理化学研究所、東京科学大学、県立広島大学、仙台高等専門学校と共同で、ナノ粒子が細胞内で分解・溶解する過程を「蛍光色の変化」というシグナルに変換して直接観察する新たな技術を開発したと発表しました。
細胞内に取り込まれたナノ粒子が分解・溶解する過程を、リアルタイムかつ定量的に追跡することはこれまで困難でした。研究グループは、ナノ粒子の構造が崩れると光の色が変化する仕組みを持つFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)ナノプローブを活用し、ナノ粒子が細胞内で溶けた割合を蛍光色の変化から定量的に測定できることを確かめました。
この技術は、薬物を運ぶためのカプセル(担体)を使わずに薬の成分自体をナノ粒子化する「キャリアフリーナノ医薬品」の実用化に向けた解析技術として位置づけられています。応用先として、次世代ナノ抗がん剤の設計・開発や、キャリアフリーナノ医薬品の有効性と安全性向上が挙げられています。本成果は国際学術誌『Advanced Science』に9月6日付で掲載されました。
出典:理化学研究所 2026年9月11日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20260911_1/index.html



