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「幼少期の栄養が寿命を左右する仕組み -貯蔵タンパク質が栄養記憶を担うことをハエで明らかに-」
理化学研究所生命機能科学研究センター栄養応答研究チームの小坂元陽奈基礎科学特別研究員(研究当時)、小幡史明チームディレクター、生命医科学研究センタープロテオーム恒常性研究ユニットの今見考志ユニットリーダーらの研究グループは、ショウジョウバエを用いた研究により、幼少期の栄養環境を「記憶」するタンパク質を特定し、その増減が寿命を制御することを発見したと発表しました。
研究グループは、安定同位体を用いた栄養追跡法により、幼虫期に摂取したアミノ酸が成虫初期まで保持され、リボソームタンパク質などの合成に再利用されることを明らかにしました。幼虫期のみたんぱく質を制限すると、成虫で通常の餌を食べ続けても寿命が最大で2割程度延びました。一方で成虫の大きさは1割程度小さくなり、メスの産卵量は3割ほど低下しました。
さらに、幼虫期にアミノ酸摂取を減らすと貯蔵タンパク質Lsp2が減少し、成虫初期のタンパク質合成が抑えられ、寿命が延びることが分かりました。遺伝子操作でLsp2を減らした場合も寿命が延び、成長や生殖にはほとんど影響が見られませんでした。本成果は科学雑誌『Nature』オンライン版(9月23日付:日本時間9月24日)に掲載されました。
出典:理化学研究所 2026年9月24日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20260924_1/index.html



