ニュース紹介
「高性能p型2次元半導体をウエハースケールで実現 ―原子1層BCNが次世代の相補型電子回路への道を拓く―」
東京大学大学院工学系研究科のTUNG Vincent教授、FU Jui-Han助教らが参画する国際共同研究グループ(国立台湾大学、国立陽明交通大学、中央研究院、物質・材料研究機構(NIMS)などの研究者も参画)は、原子1層の窒化ホウ素(BN)結晶格子に炭素を原子レベルで取り込むことで、p型2次元半導体として動作するホウ素炭素窒化物(BCN)を実現し、これを2インチウエハースケールで成長させる手法を開発しました。モノメチルアミンボラン(MMAB)とアンモニアボラン(AB)の2種類の原料分子の反応経路を制御する成長法を用いています。
作製したBCNトランジスタは、室温で約100 cm² V⁻¹ s⁻¹の電界効果正孔移動度と約10⁸のオン・オフ電流比を示しました。3回の成長バッチから作製した224個の素子を評価し、特性の均一性を確認しています。走査トンネル分光法で測定したバンドギャップは約1.90 eVでした。成果は2026年9月30日(英国夏時間)に学術誌「Nature」オンライン版で公開されました。
出典:東京大学大学院工学系研究科 2026年10月1日 プレスリリース(掲載誌:Nature/DOI: 10.1038/s41586-026-11047-9)
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2026-10-01-001



