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「プラスチック汚染の影響が「海辺の掃除屋」フナムシにまで~消化管のマルチオミクス解析に基づく推察~」
九州大学大学院生物資源環境科学府のSeokhyun Lee氏(当時)、九州大学の大嶋雄治名誉教授、島崎洋平准教授、高井優生助教、理化学研究所生命医科学研究センターの大野博司チームディレクター、須田亙チームディレクター、宮本浩邦客員主管研究員らの共同研究グループは、海辺の掃除役として知られる甲殻類のフナムシ(Ligia属)に発泡ポリスチレン(EPS)を給餌したモデル試験系で、消化管のマルチオミクス解析を行い、消化器系に生理的な変化が生じうることを確認したと発表しました。解析では、EPS摂取群と絶食対照群を比較し、シトクロムP450、UDP-グルクロン酸転移酵素、スルホトランスフェラーゼなど、異物代謝に関わる酵素の遺伝子発現がEPS摂取群で上昇していたと報告されています。一方、腸内微生物叢のα・β多様性や全体構造には大きな変化が見られなかったものの、Methanospirillumなどのメタン生成古細菌や一部のDNAウイルスがEPS摂取群で検出されたとしています。研究グループは、プラスチック汚染の生態影響を評価するには、個体数や群集構造だけでなく、生物の消化器系に生じる分子レベルの変化も捉える必要性が示唆されると説明しています。成果は国際科学誌『Marine Pollution Bulletin』に掲載されました。
出典:理化学研究所 2026年8月21日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20260821_4/index.html



