2026.07.20
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InnoJin株式会社
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元発表:2026.07.16
大学発InnoJin、シリーズCで資金調達 眼科3領域のプログラム医療機器を治験へ(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「大学発スタートアップ InnoJin株式会社、シリーズCの資金調達を実施。累計調達額は9.5億円に」
眼科領域のデジタル医療に取り組む大学発スタートアップ、InnoJin株式会社(東京都文京区、代表取締役:猪俣武範、2020年12月設立)は2026年7月16日、シリーズCで第三者割当増資による資金調達を実施し、累計調達額が9.5億円になったと発表しました。
同社は、眼科診療に特化したオンライン診療プラットフォームやヘルスケアアプリに加え、疾病の診断・治療・予防を目的とするプログラム医療機器(SaMD)を開発しています。開発中のSaMDは、花粉症の治療補助アプリ、ドライアイの診断補助アプリ、小児弱視のVR訓練の3領域で、いずれも承認前の開発段階です。調達資金は、これらの臨床研究および治験の加速、オンライン診療プラットフォームの拡大、薬事承認プロセスの推進に充てるとしています。
出典:InnoJin株式会社 2026年7月16日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000088821.html
FrontJournalの解説
プログラム医療機器(SaMD)とは
SaMDは、スマートフォンやパソコンで動くソフトウェアそのものが医療機器として扱われるものを指します。病気の診断や治療、予防に関わり、意図したとおりに動かなければ患者の健康に影響しうるため、医薬品と同じように国の薬事承認が必要です。国内では高血圧治療を補助するアプリなどが承認・保険適用されており、ソフトウェアで治療を支える取り組みが少しずつ広がっています。
①「アプリで治療を補助する」という発想
InnoJinが開発するのは、花粉症・ドライアイ・小児弱視という身近な眼科領域のSaMDです。たとえば小児弱視では、VRを使った訓練で治療を続けやすくすることが狙いとされています。薬や手術とは別の手段で、患者が日常のなかで治療を続けられるようにする——ソフトウェアならではのアプローチです。ただし現時点ではいずれも開発段階であり、承認はこれからです。
②承認までの道のりと、資金が必要な理由
SaMDは医療機器であるため、有効性と安全性を確かめる臨床研究・治験を経て、薬事承認を得る必要があります。この過程には相応の時間と費用がかかり、開発企業にとって資金調達が不可欠です。今回の資金使途に「臨床研究および治験の加速」「薬事承認プロセスの推進」が挙げられているのは、まさにこの段階に資源を集中させるためです。大学の研究をもとにした医療技術が、制度の手順を踏んで社会に届くまでの典型的な道のりといえます。
編集部からひとこと
ソフトウェアが「医療機器」として承認される時代になり、日常的な不調に対しても、通院や薬とは異なる選択肢が生まれつつあります。オンライン診療で患者に接しながら、その知見をSaMDの開発につなげるInnoJinの進め方は、現場と研究開発を近づける取り組みといえます。3つのパイプラインが臨床研究・治験を経てどこまで進むか、今後の展開が注目されます。
本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。
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