市場課題|大腸がんの要因となる腸内細菌を、調べにくい

患者が増え発症前の把握が難しい
日本では大腸がんの患者が増加傾向です。便潜血検査は便に混じる血を測るため、痔などの出血でも陽性となり、血を伴わないポリープ(こぶ状の隆起)は陰性になる場合があります。早期に治療すれば高い確率で治癒できますが、発症前のリスクを把握できなければ対応が遅れる恐れがあります。
産生菌の検出は専用の分析が要る
産生菌の検出には、専用の分析が使われてきました。11か国981症例の解析(国立がん研究センターなどが参加)では、日本人28症例の5割に、コリバクチンによる変異パターン(DNAの傷のつき方の特徴)が見つかっています。この産生菌を多くの人で調べるには、分析の手順を広げる必要があり、検診の普及が進みにくい恐れがあります。
他にも、世界的に問題視される若年者の大腸がん、患者増加の背景の解明、他の発がん要因の解明、といった課題があるといわれています。
- コリバクチン腸内の大腸菌の一部が作る、DNAに損傷を与える遺伝毒性物質である。細胞のDNAに二本鎖の切断などを起こし、細胞のがん化に関わると考えられている。






