ニュース紹介
「強磁性半導体/非磁性半導体ヘテロ接合トランジスタで超伝導電流の電圧制御と超伝導ダイオード効果を実現―省エネルギー電子回路や量子コンピュータに向けた材料基盤の開発―」
東京大学大学院工学系研究科のレ・デゥック・アイン准教授、田中雅明教授、原拓嵩(博士課程)らとニューヨーク大学のJavad Shabani教授らの研究グループは、高移動度の半導体であるインジウム砒素(InAs)に超伝導体と強磁性半導体を組み合わせたトランジスタ構造を作製し、超伝導電流のゲート電圧による制御と、電流の向きで流れやすさが変わる超伝導ダイオード効果を観測しました。
構造は、電流チャネルとなるInAsの下に強磁性半導体(Ga,Fe)Sb、上に超伝導体のアルミニウム(Al)を重ねたもので、超高真空中で原子層ごとに積層しました。温度0.03 Kで、ゲートなしの素子では最大3.00 μAの超伝導電流が流れ、ゲートに負電圧を加えて電子を減らすと超伝導臨界電流が小さくなりました。垂直磁場下では電流の向きで臨界電流が異なり、ダイオード効率は最大20%に達しました。成果は「Communications Materials」に掲載されました。
出典:東京大学 2026年11月5日 プレスリリース/掲載誌:Communications Materials/DOI:10.1038/s43246-026-01393-6
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2026-11-05-001



