市場課題|膵がんは早期に見つけにくく、腫瘍マーカーも反応しにくい

膵がんは早期発見が困難
膵がんは、膵臓にできる、早い段階での発見が難しい病気です。小さいうちは症状が出にくく、有効な検診方法も確立されていないため、診断の時点で進行していることが少なくありません。国立がん研究センターの統計では、2009〜2011年に診断された膵がんの5年相対生存率(5年後に生存している割合の指標)は8.5%です。
早期は腫瘍マーカー上昇が乏しい
臨床で広く使われる腫瘍マーカーは、早期の膵がんでは数値が上がりにくい傾向があります。代表的なCA19-9も、早期の患者を見つける手がかりとしては不十分です。早期に診断される患者はごく一部とされ、根治が期待できる外科的切除の機会を逃しかねません。
他にも、膵がん以外でも起こる腹痛や黄疸から病気を見分ける難しさ、糖尿病や慢性膵炎といった危険因子を持つ人の見守り、といった課題があるといわれています。
- 腫瘍マーカーがんがあると血液中で増えることがある物質で、がんの存在を推定する目印に使われる。膵がんではCA19-9が代表的である。がんが小さい段階では数値が上がらないことが多く、早期発見の目印としては限界がある。


