市場課題|AIの記憶に残る、継続と費用の壁

記憶がないと毎回初対面
前回の会話を覚えていないAIとは、関係が毎回ゼロから始まります。好みや事情を何度も説明し直す必要があり、人との継続的な関係そのものを価値とするAI(リレーショナルAI)では、とくに体験を損なう要因です。このままでは、使うほど親しみが増すAIは成り立ちにくくなります。
全記録の保存は費用が増加
対話をすべて丸ごと保存し、毎回参照する方法は、対話が増えるほど保持と参照の費用が膨らむ構造です。費用が増えれば、無料や低価格で長く提供する妨げになります。このままでは、対話を重ねる利用者が増えるほど、サービスを維持する負担も大きくなります。
他にも、気持ちを含む対話は個人的な内容が多く、扱いに倫理上の配慮が求められます。研究に使うデータを、個人が特定されない形に加工する手間があります。対話データの利用に対する、利用者の承諾を確認する仕組みの整備、といった課題があるといわれています。
- リレーショナルAI機能の遂行ではなく、人との継続的な関係そのものを価値とするAIである。生活の中に存在し続け、記憶を重ねて長く伴走する点が特徴である。


