市場課題|仮想の相手は見えても手で触れにくい

映像は見えても触れにくい
AR(現実の風景に映像を重ねる技術)やVR(映像で構成した仮想の空間に入りこむ技術)で目に映る人物や物体は、姿を確かめられても手で触れにくい状態です。この分野では、視覚と聴覚に比べて、触覚の再現は難しいといわれています。握手や抱擁のように、相手に触れて初めて成り立つやり取りは、映像だけの仮想空間では再現しにくくなります。
触覚の再現は装置に頼る
手ざわりを伝える手段のひとつが、触覚提示装置(皮膚へ刺激を加えて触覚を伝える装置)です。返せる刺激の範囲には限りがあるため、触れた相手の形そのものを手に伝えることは難しいとされています。機械に触覚を持たせる技術も進み、モーションリブ株式会社は、力の加減まで伝える「力触覚」の技術を手がけています。
他にも、体の動きに映像が追いつかないときの見え方のずれ、装置ごとに伝わる感触が変わること、機器をそろえて調整する場所と時間の負担、といった課題があるといわれています。
- 触覚提示装置皮膚へ刺激を加えて触覚の情報を伝える装置の総称。スマートフォンやゲーム機のコントローラの振動も同じ系統にあたり、仮想空間の映像に手ごたえを添える用途で研究が進んでいる。






