ニュース紹介
「マルチバンチ構造のX線自由電子レーザー光の発生に成功」
理化学研究所放射光科学研究センター先進電子源開発チームの渡川和晃チームリーダー、ビタリー・ゴリャシュコ研究員(研究当時)、先進ビーム診断チームの前坂比呂和チームリーダーらの研究チームは、マルチバンチ構造のX線自由電子レーザー(XFEL)光の発生に成功したと発表しました。
これまでは、一度に複数の電子ビームバンチを発生させる装置が開発されておらず、マルチバンチ構造のXFEL光の発生は実現されていませんでした。研究チームは、電子銃で発生した電子ビームを任意の時間構造に加工するビームチョッパー装置を開発し、広帯域高周波アンプを利用した高速パルス電源を適用しました。
時間幅1ナノ秒のバンチ内で安定したビーム特性を2つのバンチで確認し、8.4ナノ秒間隔で2つのバンチを加速しました。1バンチ当たり0.5mJ、合計1mJのマルチバンチXFEL光を発生しています。研究チームは、複数のXFEL光バンチを同時に照射する実験や、各ビームラインでのパルス繰り返しの増強に貢献する見込みとしています。本成果は国際学術誌『Physical Review Accelerators and Beams』に2026年9月9日に掲載されました。
出典:理化学研究所 2026年9月16日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20260916_1/index.html



