市場課題|脳の薬は血液脳関門に阻まれる

血液脳関門が薬の脳到達を阻む
血液脳関門に阻まれ、脳の病気の薬は患部へ届きにくいことが創薬の課題です。関門は、血液中の物質が脳へ入る量を調整する仕組みで、多くの薬も通しにくくなっています。静脈注射した薬は脳へ届く量が少ないままでは、薬の効き目を十分に引き出せません。
核酸医薬は投与の負担が重い
アンチセンス核酸医薬(遺伝子の働きを調整する薬)を脳の病気に使う場合、投与経路は髄腔内注射に限られています。髄腔内注射は脊髄を包む空間へ直接注射する方法で、患者と医療者にとって負担の大きい手技です。投与の負担が重いままでは、核酸医薬を脳の病気へ広げる際の制約が残ります。
他にも、第1世代の送達方式では薬とリガンドを1対1で結合させるため薬価が高くなること、治療中の患者や医療関係者の負担が治療の拡大を妨げること、といった課題があるといわれています。
- 血液脳関門血液から脳へ入る物質を選別する、脳の毛細血管の仕組みを指す。有害な物質の侵入を防ぐ一方で、多くの薬の通過も妨げる。


