MedSciSportLab「運動指導の受けにくさ」を解決

株式会社MedSciSportLab(メッドサイスポートラボ)

MedSciSportLab「運動指導の受けにくさ」を解決

企業紹介|MedSciSportLabとは?

自宅から、運動と食事の指導を受けられる仕組みである「リモートパーソナルトレーニング」。株式会社MedSciSportLabは、これに医師の監修を組み合わせ、運動指導の受けにくさの解決を目指す、信州大学発のバイオ・ヘルスケア系ディープテック企業です。「医者ジム」の名で、医師が監修するオンライン指導と、松本市の店舗での指導を提供しています。

キーワード「リモートパーソナルトレーニング」

「リモートパーソナルトレーニング」は、トレーナーがオンラインで運動や食事を指導する方式で、同社はこれに医師の監修を組み合わせています。通信機器を使うため、離れた場所にいても、決めた時間に指導を受けられます。運動の内容は体の状態や目的に合わせたものです。通う手間がかからず、自宅などで取り組みやすい点も特徴です。

市場課題|健康診断の後に、何をすべきか分かりにくい

現状の運動指導の課題

指摘後に何をするか迷う

健康診断で数値の指摘を受けても、運動や食事を何から見直すかが分からない場合があります。医師などが運動の種類や強さを示す運動処方のような、個人に合わせた指針は得にくく、自己流では、自分の体に合うかどうかも判断しにくいのが実情です。このままでは、指摘された数値への対応が後回しになる可能性があります。

指導を受けにくい

運動指導には、受けたくても受けられない人がいるという課題があります。代表的な方法はジムに通うことですが、忙しくて時間を確保しにくい人もいる状況です。持病がある人は、運動の強さへの不安から、通常のジムで始めること自体をためらうおそれもあります。

他にも、妊活や更年期の運動の進め方、慢性疾患がある場合の運動量の調整、食事の記録や体重の管理、といった課題があるといわれています。

FrontJournalの解説
  • 運動処方医師などが、個人の体の状態に合わせて、運動の種類、強さ、時間、頻度を示すことである。健康の維持や、病気の予防と治療に用いられる。

MedSciSportLabの強み|「運動指導の受けにくさ」を解決

MedSciSportLabが「運動指導の受けにくさ」を解決

医師が方針を決める

一般的なジムでは、持病への影響や安全な運動の強さといった医学的な判断を、トレーナーだけで行うのは難しい場合があります。

「医者ジム」は、初回面談で医師が健康診断の結果や体調をもとに、運動と食事の方向を決める仕組みです。プログラムは、代表で医師の内田晃司氏が全て監修しています。内容は、最新の医学論文やガイドライン(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)に準拠した設計で、面談の頻度は、医師が月1回、トレーナーが週1回です。トレーナーは、決まった方向に沿って、利用者の体調や持病に合わせた運動を指導します。持病がある人も、運動の強さを医師が確かめたうえで始めるため、負担を抑えやすくなります。

機器で記録を集める

自宅での運動は、実際にどの程度できているかが、トレーナーから見えにくい点が弱みです。

「医者ジム」では、利用の開始時に、スマートウォッチなどのウェアラブル端末とスマート体重計が郵送されます。これらの機器で、活動量、体重、体脂肪などを記録し、食事アプリへの入力とあわせて、毎週の面談でのフィードバックに使う流れです。トレーナーとの面談は1回15〜30分で、夜間でも受けられる形式です。記録が手元にあるため、面談では実際の生活の様子に沿った助言ができます。自宅で受けられるので、時間を取りにくい人でも、負担を抑えて指導を受けやすくなります。

FrontJournalの解説
  • ウェアラブル端末腕などに身につけて、心拍数や歩数、睡眠などを自動で測る端末である。スマートウォッチが代表例で、日々の活動量を記録できる。

リモート指導の未来|店舗、地域、予防医療への広がり

リモート指導が変える未来

店舗で対面の指導

松本市の店舗でも、医師が監修する個別の指導を行っています。店舗では、体重と体脂肪率、握力の測定のあと、筋力トレーニングを行い、希望すればVR(仮想空間を映すゴーグル型の機器)を使った有酸素運動も加えられる内容です。1枠は1時間半で、トレーナーが個人ごとに作成したカルテに基づき、毎週継続して指導します。リモートと店舗は、目的や生活の状況に応じて選べます。

地域の健康教室

健康教室も事業の一つで、医師や有資格のトレーナーが、最新の医学論文に基づく運動と栄養の講義や実技を行います。テーマの一つが、フレイル(加齢で心身の働きが弱った状態)やサルコペニア(加齢で筋肉量が減る状態)への対策です。講演は、商工会議所、市民講座、高校、大学などで、2022年から2024年にかけて、静岡県、徳島県、長野県などで実施されています。コースは、座学のみのものや、実技を含む4回コースなどがあります。

予防医療の実装を目指す

同社は、DX(デジタル技術による業務や事業の変革)を通じて、地域や時間の制約を超えた持続可能な予防医療の実装を目指しています。健康診断や運動のデータを統合・可視化し、医師の監修のもと個別に最適化した支援を、リモートと組み合わせて提供するモデルを構築しています。企業の福利厚生やクリニックとの連携プランもあり、参加率や数値改善のレポートの提供も可能です。実現すれば、住む場所や勤務先にかかわらず、医師の監修つきの運動と食事の指導を受けやすくなります。

会社概要|MedSciSportLabの事業内容・設立背景

2022年に設立

株式会社MedSciSportLabは、2022年9月に設立され、長野県松本市の本庄に本社を置いています。代表取締役は、医師で医学博士の内田晃司氏です。「すべての人を健康に」を理念に掲げ、事業は、リモートの指導、店舗での指導、健康教室から成ります。資本金は200万円です。

代表は医師で信州大学の元助教

内田氏は、医師であり、信州大学の元助教です。2014年に信州大学医学部を卒業し、同大学院で運動生理学を学びました。2018年から2020年まで、米国のメイヨー・クリニックに留学しています。

2020年から2022年まで信州大学の助教を務め、2022年に代表に就きました。運動と医学の両方に携わり、日本医師会認定健康スポーツ医の資格を持っています。内田氏は、プログラムの監修者でもあります。

信州大学発の認定

MedSciSportLabは、信州大学が認定する「信州大学発スタートアップ」の一社です。大学が公表する認定企業の一覧(2026年3月現在)にも掲載されています。経済産業省の大学発ベンチャーデータベース上の関連大学も信州大学で、大学との関係は教職員等ベンチャーの分類です。同じ信州大学発の企業には、結晶材料を扱うヴェルヌクリスタルがあります。

会社情報

会社名株式会社MedSciSportLab(メッドサイスポートラボ)
所在地長野県松本市本庄2丁目3-12 山田ビル301号
設立2022年9月
代表代表取締役 内田晃司
資本金200万円
事業「医者ジム」(リモートパーソナルトレーニング、店舗での個別指導、健康教室)。リモート指導は月額20,000円(ベーシック)、25,000円(スタンダード)で、いずれも税込。無料相談あり
URLhttps://www.medscisportlab.com

編集後記|FrontJournal編集部より

健康診断の数値を見たあとに、何から始めるかは、多くの人が迷う点です。MedSciSportLabは、医師の監修とオンラインの面談を組み合わせて、その最初の一歩を支えています。機器の記録をもとに指導を受けられる点も、続けやすさにつながる仕組みだと感じます。

代表が医師であり、大学での研究と留学の経験を持つ点も、特徴の一つです。リモートと店舗、健康教室をどう結びつけていくのか、今後の展開を見守りたい取り組みです。

FrontJournal編集部

出典:経済産業省 大学発ベンチャーデータベース2026

出典:「Gビズインフォ」(経済産業省)(2026年9月28日に利用)を加工して作成

本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

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