市場課題|市販のマグネシウム合金は燃えやすく熱を伝えにくい

燃えやすく航空機に使いにくい
市販のマグネシウム合金は、高温になると発火し、金属が固体のままでも燃焼します。そのため、軽い材料でありながら、安全性が求められる航空機などには使いにくく、保管や加工屑の扱いにも注意を要します。このままでは、輸送機器の軽量化に期待される素材の利点を活かしきれません。
熱を伝えにくく放熱に不向き
市販のマグネシウム合金の熱伝導率(熱の伝わりやすさを表す値)は、アルミニウム系合金の1/2〜2/3程度にとどまります。電子機器のように熱を逃がす設計が欠かせない製品では、軽くても放熱の性能が不十分です。熱の管理が必要な用途では、マグネシウム合金の採用が限定的になってきました。
他にも、腐食しやすい性質、加工の難しさ、アルミニウム合金に比べて不十分な強度、といった課題があるといわれています。
- 熱伝導率物質の中を熱がどれだけ伝わりやすいかを表す値。単位はW/m・Kで、値が大きいほど熱を速く運ぶ。電子機器の放熱部品では、材料のこの値が冷却の性能を左右する。






