市場課題|複雑化する製品設計

両立できず開発が長引く
自動車や空調機の設計では、板を薄くすると軽くなる一方で強度が下がるように、軽量化と衝突安全を同時に満たせず開発が長引きます。設計案を作りCAEで検証して次へ反映する工程には、1案あたり2週間規模の時間を要するといわれています。検証できる案が限られ、開発は長期化しがちです。
計算で出た形は加工が難しい
計算で求めた最適な形状は、そのままでは加工が難しい形になります。広く使われる密度法によるトポロジー最適化は、密度から配置を決めるため形状が複雑になりやすく、寸法や配置の制約を反映しにくいからです。そのため設計者が結果を読み解き、加工できる形へ直す作業が要ります。
他にも、部品ごとに製造方法が異なることで増える部品点数、最適化の結果をCADへ変換する手間があります。さらに、量産の制約を計算へ取り込む難しさ、設計判断の属人化、といった課題があるといわれています。
- CAEソフトウェアの上で製品の強度や振動、熱や流れを解析する技術。試作品を作る前に性能を見積もれるため、製造業の設計工程で広く使われる。
- トポロジー最適化与えられた空間の中で材料をどこに配置すると性能が高くなるかを計算で求める手法。軽量化の設計に用いられ、複雑な形状が得られやすい。
- CAD部品の形状を画面上で作図・設計するソフトウェア。ここで作った形状データが、そのまま製造の指示に使われる。


