市場課題|素材探索は陸上の資源に偏り、成分の特定にも手間がかかる

陸上の資源は新規発見が減少
新しい成分を探す素材として、陸上の生物資源からの新規発見は減っているといわれています。医薬品や化粧品の原料探索は、長く土壌の放線菌や陸上の植物が対象でした。同じ資源を繰り返し調べるほど、すでに報告された成分に当たる回数が増え、探索の効率が落ちかねません。
活性成分の特定に時間を要する
試験で働きが確かめられても、成分の特定までに時間がかかります。抽出物から目的の成分だけを取り出し、精製してNMR(核磁気共鳴=分子の構造を調べる測定)で構造を決める工程が必要だからです。判明した成分が報告済みだと、そこまでの手間が成果に結びつきにくくなります。
他にも、海で採った微生物を陸上の培地で育てる難しさがあります。目的の成分を必要な量だけ作り直す再供給の負担、深い海や海底洞窟のように採集そのものが難しい場所の多さ、といった課題があるといわれています。
- 放線菌土や海の泥に広く生息する細菌の一群である。多くの種が抗生物質などの化合物を作るため、土壌から分離した放線菌は長年にわたり医薬品の元として調べられてきた。






