Palames「デジタルマップ」を開発

株式会社Palames(パラメス)

Palames「デジタルマップ」を開発|研究領域=出展者や商品を・地図で検索/強み=検索できる地図と・出展者の更新/将来性=街ごとの案内を・目指す

企業紹介|株式会社Palamesとは?

イベント会場の出展者や商品を、地図上で検索して詳細まで確認できる「デジタルマップ」。株式会社Palamesは、その仕組みを提供する、筑波大学発のソフトウェア系スタートアップです。イベントガイドアプリ「dokoiko」で、会場マップの作成から、出展者による情報の更新までを、1つの仕組みで提供しています。

キーワード「デジタルマップ」

「デジタルマップ」は、イベント会場や商業エリアの地図を、スマートフォンやパソコンで見られる形にしたものです。出展ブースや店舗の位置を示す目印(マーカー)を選ぶと詳細が表示され、条件を絞って検索することもできます。紙やPDFの会場マップと違い、出展者が情報をタイムリーに更新できます。

市場課題|イベント情報の発信と探索に残る手間

現状の会場マップの課題|現状は、紙の会場マップは情報が少なく更新も手間|番号と名前だけ・で探しにくい/更新と転記に・手間がかかる

紙の会場マップは情報が不足

紙やPDFの会場マップは、載せられる情報が限られます。同社は、ブース番号と出展者名だけでは来場者にわかりにくいことを課題に挙げています。来場者は、気になる出展者や商品を事前に確認しにくい状況です。

情報の更新と取りまとめに手間

イベントの詳細情報は、公式サイトやSNSで主催者が更新します。出展者の情報は、主催者が取りまとめて転記する必要があり、直前にならないと出展内容や画像が揃わない出展者もいるのが実情です。主催者による転記が間に合わなければ、出展内容をリアルタイムに配信することは困難です。

他にも、混雑状況や在庫状況のような刻々と変わる情報を、すぐに届けにくいこと、気になるイベントの出展者や商品を、事前に確認しにくいこと、訪問先や購入商品の目星をつけにくく、見たいものを取りこぼしやすいこと、といった課題があるといわれています。

FrontJournalの解説
  • リアルタイム情報の更新を、時間を置かずに利用者の画面へ反映させる方式である。混雑状況や在庫状況のように、刻々と変わる情報の案内に向いている。

Palamesの強み|「デジタルマップ」を開発

Palamesが「デジタルマップ」を開発|現在は、地図と共同編集で探しやすさを提供|マーカーを選ぶと・詳細を表示/出展者が自ら・情報を更新

マーカー検索で迷わず探せる

紙やPDFの会場マップでは、地図上で出展者や商品を検索できません。

同社のデジタルマップは、会場の地図上に出展ブースのマーカーを置き、選ぶと店舗や商品の詳細が開く仕組みです。出展を絞り込む検索機能を備え、広域のエリアから会場内のブースまで、1つの地図でつなげて表示します。マップは、ノーコードツール(プログラムを書かずに作れる道具)で作成でき、主催者の公式サイトへの埋め込みも可能です。来場者は目当てのブースを事前に探せて、主催者は会場マップに関する問い合わせへの対応を減らせます。

出展者が自ら情報を更新

主催者の転記を待つ運用では、新しい情報が地図に載るまでに時間がかかります。

同社は、出展者が自ら情報を登録し、更新できる共同編集(複数の人が同じ情報を書き換えられる仕組み)の機能を備えます。出展者は、画像やリンクを使って自社の紹介を詳しく発信でき、直前に決まった内容も、主催者を介さずに反映できる点が特徴です。主催者は、情報の取りまとめや転記の作業が不要になり、運営の負担が減ります。出展者が直接更新するため、更新の遅れによる情報の古さを防ぎやすく、来場者が当日の出展内容を正確に確かめやすくなるのが利点です。

FrontJournalの解説
  • 共同編集複数の人が、同じ情報をそれぞれの場所から書き換えて更新できる仕組みである。各出展者が自らの情報を登録し、更新できる。

デジタルマップの未来|街ごとの案内へ

街ごとの案内が変える未来|地図で街全体のイベントを探せる|イベントごとに・地図を配信/梅田のエリアで・開催支援を実証/地域全体の・可視化を目指す

地域のイベントで運用が進む

同社のデジタルマップは、すでに複数のイベントで使われています。2024年5月には、茨城県守谷市の保育園で開かれた「まつやまルシェ」の会場マップと出店者情報を、アプリで配信しました。2025年1月には、自治体が選んだスタートアップが集まる「ジャパン・スタートアップ・セレクション(JAPAN STARTUP SELECTION)」で、ブースのレイアウトとデジタルマップを制作しています。来場者は、スマートフォンで出展を探せます。

梅田のエリアMICEへ展開

街全体を会場とするエリアMICE(会議や展示会など、ビジネスイベント全般を街ぐるみで開く手法)への対応を、同社は進めています。2025年9月1日には、阪急阪神不動産との協業で、参加登録、決済と発券、参加者同士のチャットを備えた開催支援機能を発表しました。この機能は、同月5日から7日の「地域再生甲子園2025」で実証する計画です。期間中は、梅田エリアの情報を優先表示する「梅田エリアMICEモード」を設ける予定とされています。

地域全体の可視化を目指す

目標として、情報探索の網羅性を高め、地域活性化と豊かな暮らしへの貢献を掲げています。行政機関向けには、特別プランと年間プランでの対応も可能です。同年9月の発表では、dokoikoから独立した単独アプリの開発も、実証の結果をふまえて検討するとしています。街ごとの案内がそろった地域で、近くの催しを見比べて選べる状態を目指しています。

会社概要|Palamesの事業内容・設立背景

筑波大学発の企業として設立

同社は、2023年4月18日に茨城県つくば市で設立された、筑波大学発のベンチャーです。代表取締役社長・CEOは熊谷充弘、取締役・COOは浅賀巧匠が務めます。つくばスタートアップパーク(つくば市産業振興センター)を所在地としていましたが、事業拡大のため、2025年4月18日に、つくば駅から徒歩8分の関友ウェストビルへ本店を移しました。

採択・認定と協業

2024年6月21日に、茨城県の「茨城ベンチャートライアル優良商品等創出事業者」に、制度開始後の第1回の認定事業者として選ばれました。2025年1月30日開催の「JAPAN STARTUP SELECTION - the 11th Edition -」にも採択されています。2025年3月13日の第5回「阪急阪神不動産 事業共創AWARD」では優秀賞を受賞しました。入賞者は阪急阪神不動産との協業や実験検証ができる賞典で、同年9月に同社との協業による機能を発表しています。つくば市登録スタートアップであり、つくばクオリティの認定も受けています。

アプリと作成ツールを提供

事業内容は、イベントガイドアプリ「dokoiko」をはじめとするソフトウェアサービスの開発・運営です。来場者向けにはiPhoneとAndroidのアプリを提供し、主催者や出展者向けには、デジタルマップを作成するノーコードツールなどの支援ツールを用意しています。

会社情報

会社名株式会社Palames(Palames, Inc./パラメス)
所在地茨城県つくば市東新井13番地2 関友ウェストビル4階(403号室)
設立2023年4月
代表代表取締役社長・CEO 熊谷 充弘
資本金150万円
事業イベントガイドアプリ「dokoiko」をはじめとするソフトウェアサービスの開発・運営
技術領域デジタルマップ。出展者による共同編集。ノーコードの地図作成ツール
連携筑波大学発ベンチャー。阪急阪神不動産とエリアMICE開催支援機能で協業
URLhttps://palames.com/

編集後記|FrontJournal編集部より

イベントの会場マップは、来場者と出展者をつなぐ最初の接点です。そこに検索と詳細表示が加われば、来場者の探す手間は減り、出展者にとっては自分の紹介を直接届ける場所になります。地図に載る情報の鮮度は、イベント全体の印象を左右します。

Palamesの特徴は、来場者向けの検索できる地図と、出展者が自ら更新する仕組みを、1つのアプリで提供している点です。地図だけでは情報が古くなりやすく、更新の仕組みだけでは来場者が目当てを探せません。両方を備えることで、探しやすさと情報の新しさを両立させています。

会場単位だった地図が、梅田のような街単位へ広がれば、週末の行き先を選ぶ私たちの選択肢も増えます。地域の催しや店舗の情報が1つの地図でつながる日を期待します。

FrontJournal編集部

出典:経済産業省 大学発ベンチャーデータベース2026

出典:「Gビズインフォ」(経済産業省)(2026年9月28日に利用)を加工して作成

本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

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