市場課題|膵臓がんの診断と治療に残る壁

自覚症状が乏しく発見が遅れる
膵臓がんは、自覚症状がほとんどなく、早期の発見と治療が非常に難しい病気です。同社は、有効な診断方法がないことが、その背景にあるとしています。国立がん研究センターの集計では、2012〜2015年に診断された膵臓がんの5年純生存率(がん以外の死亡を除いた、診断から5年後の生存率)は、男性10.7%、女性10.2%にとどまります。
幹細胞は化学療法で制圧しにくい
根治に欠かせないがん幹細胞の制圧は、従来の化学療法では難しいのが現状です。膵臓がんでは、がん細胞を生み出すがん幹細胞が、再発や転移の元になると考えられています。そのため、がん幹細胞を標的にして攻撃する新しい手法が、求められています。
さらに、ほかのがんの治療技術が進むなか、膵臓がんの治療だけが取り残されていること、患者とその家族に大きな負担がかかっていること、といった課題があるといわれています。
- がん幹細胞がん細胞を生み出す元になる細胞を指す。増殖を続けるがん細胞の塊は均一ではなく、その中にこの細胞が存在することが、近年の研究で明らかになった。


