市場課題|動物実験では予測しきれない薬の反応

動物との差が予測を難しくする
新薬の開発では、動物実験の結果がヒトの反応と一致しないことがあり、薬の効果や安全性の予測が難しくなっています。背景は、動物とヒトの臓器の働きの違いです。予測のずれが残ったままでは、臨床試験の段階で課題が見つかる場合があり、動物実験を補う新しい評価手法(NAMs)が求められています。
平面培養は血管を再現しにくい
薬の評価に使う細胞培養は、培養皿に細胞を広げる平面培養が基本で、血管のある組織の環境を再現しにくい手法です。体内の組織は、血管を通じて酸素や栄養、免疫細胞を受け取っています。血管との関係を再現できないままでは、腫瘍の周囲の環境や、薬が組織へ届く過程を調べにくくなります。
他にも、動物とヒトの種差、動物実験をめぐる規制、動物実験への社会的な批判、といった課題があるといわれています。
- NAMs動物実験以外の新しい評価手法の総称を指す。チップ上の細胞試験やコンピューターによる予測などが含まれる。


