市場課題|手作業の分注は精度と研究者の負担に課題

手動の分注で精度がばらつく
分注の大半を占める手動のピペットでは、作業者ごとの精度のばらつきが課題です。押し込む手技が人ごとに異なるうえ、握る手の熱が本体の内部に伝わる「ハンドウォーミング」によっても、分注の精度が悪化します。分注の精度は実験の再現性を左右するため、ばらつきが残ると、結果がそろいにくくなります。
手動は手を痛め電動は高価
手動の分注作業は研究者の手首や指に負担をかけますが、負担を減らせる電動のピペットは手動より高価です。手動のピペットは重さがあり、繰り返しの作業で腱鞘炎(手首や指の腱の炎症)に悩む研究者も多いといわれています。電動ピペットは重く大きいという印象を持つ人も多く、価格の相場も8万〜10万円ほどと手動より高価です。
他にも、同じ容器への二重分注や入れ忘れ、分注量の切り替えの手間、記録の手間、といった課題があるといわれています。
- ハンドウォーミングピペットを握る手の熱が本体の内部に伝わり、分注の精度が悪化する現象。作業が長くなるほど本体の温度が上がるため、同じ操作を続けていても、吸い取る液体の量が少しずつ設定からずれる原因になる。


