市場課題|迷子になった犬や猫を探す手がかりが乏しい

迷子の犬猫は飼い主に戻りにくい
犬や猫が家庭から離れてしまうと、飼い主のもとへ戻るまでの道のりは長くなります。環境省の集計では、令和6年度に自治体が引き取った犬と猫は39,409頭(飼い主からの引取を含む)で、このうち飼い主へ返還されたのは6,855頭でした。発見が遅れるほど動き回れる範囲は広がり、捜索は長期化しやすくなります。
身元の確認だけでは居場所が不明
飼い主を特定する仕組みは整ってきましたが、探している間の居場所までは分かりません。マイクロチップ(皮下に入れる、識別番号を記録した小さな電子標識)は、2022年6月から販売業者に装着と登録が義務づけられました。ただし番号を読み取れるのは保護された後であり、発見までの時間を縮める用途には向きにくい仕組みです。
他にも、夜間や早朝にまで及ぶ捜索の負担、貼り紙や近隣への聞き込みにかかる手間、保護した人の情報が地域ごとに分かれる状況、といった課題があるといわれています。
- マイクロチップ識別番号を記録した小さな電子標識を皮下に入れる仕組みを指す。保護した人が読み取り機で番号を確認し、環境省のデータベースに登録された飼い主の情報と照合する。


