市場課題|膵臓がんは症状が乏しく、早期に見つける手段が限られる

症状が乏しく進行して見つかる
膵臓がんは特異的な症状に乏しく、多くが進行した段階で診断されます。進行すると予後(病気の経過の見通し)が厳しく、5年生存率は低いがんの一つとされる一方、早期に見つかれば根治を望める疾患でもあります。予後の改善には早期の診断が欠かせないとされますが、症状が出てからでは遅れやすい状況です。
早期発見の血液指標が限定的
膵臓がんの早期発見に役立つ血液のバイオマーカー(病気の有無や状態を示す体内の物質)は、確立が課題です。現状、膵管(膵液の通り道)の拡張や膵臓の萎縮、糖尿病の悪化が、早期発見の契機として注目されています。症状のない人を調べるスクリーニングには、高い精度と、体への負担の小ささを両立する検査が求められます。
他にも、かかりつけ医と専門病院が連携する体制整備、健診施設と精密検査施設が連携する評価研究の少なさ、といった課題があるといわれています。
- スクリーニング症状のない人を対象に、病気の疑いがある人を絞り込む検査を指す。病気かどうかを確定する検査ではなく、精密検査が必要な人を見つけることが目的である。判別の精度が重要になる。


