2026.10.03 │ XNOVA・Unitree・Eco Forest Friendly │ 元発表:2026.10.02

XNOVA・Unitree、京都市で森林巡視の四足歩行ロボット実証

ニュース紹介

「XNOVA・Unitree・Eco Forest Friendly、京都市西京区の森林で自律走行ロボットによる森林巡視実証を実施」

株式会社XNOVA、Unitree Robotics、株式会社Eco Forest Friendlyは、2026年9月30日、京都市西京区の森林で自律走行ロボットによる森林巡視実証を実施したと発表しました。京都市が共催し、公益財団法人京都市森林文化協会と一般社団法人京都知恵産業創造の森が協力しています。

実証では、Unitree Robotics製の四足歩行ロボットを用い、森林内および不整地での走破性の確認、ロボットの運用検証、GPSナビゲーションの一部テスト、今後の自律巡視に向けた課題抽出を行いました。背景として、プレスリリースでは「林業従事者の減少や高齢化により、山林を継続的に見回る担い手の確保が難しくなっています」とし、急峻な地形や下草、ぬかるみなどが作業負担と安全面の課題になっていると説明しています。

今後は森林内での位置推定、巡回ルート生成、通信・電源・防水性を含む運用方法の改善を進め、森林巡視に加えて獣出没状況の早期把握、林道・治山施設の点検、森林資源の計測などへの活用可能性を検討する方針です。

出典:株式会社XNOVA 2026年10月2日 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000086773.html

FrontJournalの解説

この分野について

四足歩行ロボット(4本の脚で歩くロボット)は、車輪では進めない不整地(舗装されていない地面)での移動を得意とします。建設現場の巡回点検や工場設備の見回りでは、国内でもすでに実運用の事例が広がり始めています。

一方で森林は、斜面・下草・倒木・ぬかるみが連続し、GPS電波が木々でさえぎられやすい環境です。森林総合研究所とソフトバンクによるSpot(Boston Dynamics社の四足歩行ロボット)の実証など、スマート林業の取り組みは複数進んでいますが、長時間の自律巡視には位置推定・通信・電源の課題が残っています。

①担い手不足と森林見回りの負担

林野庁の資料では、林業就業者は長期にわたる減少傾向にあり、山間部では広い面積を少人数で見回る必要が生じています。見回りは、治山施設の損傷、林道の崩落、獣害、違法伐採など、災害や被害の初動把握に直結する業務です。

今回の実証は、こうした巡視業務の一部をロボットに任せるための基礎検証と位置づけられます。プレスリリースは、まず四足歩行ロボットが森林内の地形を実際に歩けるか、所定のポイントに自力でたどり着けるかという、運用の前提になる部分を確認したと説明しています。

②自律巡視に向けた今後の課題

プレスリリースは、今後の改善項目として森林内での位置推定、巡回ルート生成、通信・電源・防水性を含む運用方法の見直しを挙げています。GPSが届きにくい森の中で自分の位置を推定し続けられるか、長時間の巡回に耐える電源と通信をどう確保するかが鍵になります。

対象業務も段階的に広げる方針で、森林巡視に加えて獣出没状況の早期把握、林道・治山施設の点検、森林資源の計測などへの応用を検討するとしています。いずれも、人が入りにくい場所で発生する作業を機械の目で代替する試みです。

編集部からひとこと

今回の発表は、自律巡視そのものの成功ではなく、森林内で歩かせる前段階の運用検証に位置づけられています。四足歩行ロボットは工場や建設現場での巡回では実運用に進んでいるため、森林でどこまで同じ使い方が通用するかに注目します。

FrontJournal編集部

プレスリリース原文を読む

本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

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