市場課題|モーターの省エネと低価格の両立が難しい

モーターが電力の約55%を消費
日本の消費電力量の約55%は、モーターが使っていると推計されています。モーターは家庭用・業務用・産業用を合わせて国内に約1億台あるとされ、産業部門に限ると消費電力量の約75%を占めます。モーターを効率よく回す技術が広まらなければ、国内の電力消費は減りにくいままです。
省エネ機器は部品代がかさむ
モーターを効率よく回す機器ほど、センサや制御の部品が増え、価格が上がりやすくなります。効率の高い永久磁石同期モーター(回転子に磁石を使うモーター)をインバータで細かく制御するには、回転の位置や流れる電流を測り続ける必要があるためです。価格の競争が激しい家電では、部品1つの費用も省エネ製品を広める妨げになります。
他にも、センサの配線に電気的なノイズが入りやすい、高速で回るモーターではセンサの性能で回転数が左右される、といった課題があるといわれています。
- インバータ直流の電気を、周波数と電圧を変えた交流に変換する装置。モーターに送る交流の周波数を変えると回転数が変わるため、必要な分だけモーターを回して電力の無駄を減らせる。


