市場課題|薬が正常な細胞にも作用し、タンパク質の検出にも手間がかかる

薬が全身に回り副作用が出る
抗がん剤などの薬は、病気の細胞だけでなく正常な細胞にも作用し、強い副作用を引き起こすことがあります。副作用や繰り返しの投与で、患者の生活の質(QOL)は低下しやすくなります。薬が狙った場所以外にも広がるため、治療効果と患者の負担の両立は難しい課題です。
タンパク質の検出は手順が煩雑
タンパク質を調べるウェスタンブロット(抗体を使って特定のタンパク質を見つける方法)は、検出の手順が煩雑です。膜に写したタンパク質に一次抗体(調べたいタンパク質に結合する抗体)を反応させ、次に一次抗体の動物の種類に合わせた二次抗体を反応させる2段階の手順です。反応と洗浄を重ねるため、試料の多い研究ほど時間の負担が増えかねません。
他にも、細胞の中で働くタンパク質を外から導入する難しさ、世界で多くの人に持続感染するB型肝炎ウイルスへの対策、ワクチンの効果を高める抗原(免疫が異物と見分ける目印)の設計、といった課題があるといわれています。
- 二次抗体一次抗体に結合する抗体である。酵素や蛍光色素の目印を持ち、目的のタンパク質の位置を光や色で知らせる。一次抗体を作った動物の抗体の形を認識して結合する仕組みである。






