市場課題|素材の健康効果を確かめる試験に時間と手間がかかる

マウスの試験は長期で高コスト
健康食品や化粧品の素材が健康寿命に与える影響を、マウスで確かめる試験には長い期間を要します。マウスの寿命は約3年あり、一生を追って比べるには年単位の時間と飼育の費用がかかります。欧米を中心に動物実験代替法を求める動きも広がり、マウスの試験を増やして素材の健康効果の根拠を集めることは容易ではありません。
線虫の手作業観察は比較に不向き
寿命の短い線虫を使う研究でも、測定は研究者の手作業が中心となっています。研究者が毎日、針で線虫に触れて生死を確かめる従来の方法では、結果が実験者の手技に左右されがちです。一度に扱える検体も少ないため、多くの素材を同じ条件で比べる用途には不向きです。
他にも、どの素材から開発を始めるかを決める候補選びの難しさや、健康への影響を一つの数値で示す共通の指標の不足、といった課題があるといわれています。
- 動物実験代替法マウスなどの動物を使う試験を、細胞や小さな生物、計算による予測などに置き換える方法の総称である。動物の負担を減らす倫理面の要請に加え、試験の期間と費用を抑える手段としても研究が進んでいる。


