市場課題|レアメタル回収は高コストで設備も複雑

レアメタル回収はコストが高い
使用済み電子部品や排水に含まれる重金属のうち、とりわけレアメタルは、分離や回収に大きなエネルギーを要し、コストの高さが商業化を妨げています。重金属を含む廃液の処理では、pH調整剤や凝集剤を加えて沈殿させる、多段階の薬剤処理が広く使われています。これらの工程は確立された手法である一方、複数の薬剤と設備を要するため、処理コストは高止まりしたままです。
大量の設備と手間がかかる
重金属を含む廃液の処理現場では、pH調整槽や凝集沈殿槽、含水スラッジ(水分を多く含む泥状の沈殿物)を脱水する装置など、複数の設備を並べる必要があります。薬剤で沈殿させた金属水酸化物は水分を多く含むため、そのままでは扱いにくいからです。一方で、限りある資源であるレアメタルを廃液から効率よく回収し、原料として再利用することも求められています。
他にも、複数の薬剤槽を並べる設備投資の負担、処理を担う人手の不足、強まる規制への対応、といった課題があるといわれています。
- 凝集剤水中の微粒子を寄せ集めて大きな塊にし、沈殿しやすくする薬剤を指す。排水処理の現場で広く使われ、後段の沈殿槽や脱水装置と組み合わせて運用される。






