市場課題|救急出動の増加と電話での病院探しに課題

救急出動が増え収容時間も増加
救急車の出動件数は近年増加し、119番通報から病院収容までの時間も延びました。2024年の救急自動車の出動は771万8,380件で、1963年の集計開始以降で最多でした。通報から医師に引き継ぐまでの病院収容所要時間は平均約44.6分と2019年より約5.1分長く、治療の開始が遅れかねません。
病院探しの電話に時間
従来の方式では、救急隊が搬送先の病院に電話で1件ずつ連絡し、症状を口頭で伝えて受け入れの可否を確かめています。断られた場合の次の病院への説明も、同じ作業の繰り返しです。照会(受け入れの可否の問い合わせ)が重なるほど、救急隊が現場にとどまる時間は長くなり、傷病者を病院へ運ぶのが遅れる恐れがあります。
他にも、救急隊が搬送後に書く報告書の作成負担、病院で医師へ引き継ぐ手続きの時間、災害時に大勢の傷病者の情報をまとめる難しさ、といった課題があるといわれています。
- 病院収容所要時間119番通報を受けてから、救急隊が傷病者を病院の医師に引き継ぐまでにかかった時間。消防庁が毎年集計しており、救急搬送の速さを測る代表的な指標として使われている。






