市場課題|植物成分の分析に求められる、成分の分離力と溶媒の削減

成分が多く全体を見渡しにくい
植物などの天然物には、性質の異なる成分が数多く含まれ、全体を見渡すのは容易ではありません。たとえば配糖体(糖が結びついた化合物)には、親油性(油になじむ性質)の部分と親水性(水になじむ性質)の部分をあわせ持つものがあり、こうした成分は同じ条件では分けにくくなります。分けきれない成分が重なって検出されると、個々の成分の見極めが難しくなります。
分析で溶媒を大量に消費
液体クロマトグラフィーによる分析では、測定のたびに大量の有機溶媒が使われ、廃棄されています。内径4.6mm・長さ150mmの従来型カラムを1年間連続して使った場合の廃溶媒は約525L(ドラム缶約3本分)です。分析を重ねるほど、溶媒の購入費用がかさみ、廃棄処理の環境負荷も大きくなります。
他にも、見落とされがちな微量成分、未知の成分の見極め、植物試料を多めに必要とすること、といった課題があるといわれています。
- 液体クロマトグラフィー試料を溶かした液体を、固定相(成分を捕まえる層)を備えた細い管に流し、成分ごとの通過速度の違いを利用して混合物を分ける分析法である。通過速度の差は、固定相との相互作用の強さの違いで生じる。


