市場課題|手入れの止まった竹林は広がる一方で、竹は工業材料にしにくい

竹林が広がり森林の働きが低下
竹材の需要が減って手入れの止まった竹林が広がり、森林の働きが弱まる恐れがあります。林野庁の資料では、国内の竹林面積は平成24(2012)年時点で約16万ヘクタール、竹林と竹が25%以上入り込んだ森林を合わせると約42万ヘクタールの推計です。竹は地下茎(地中を横に伸びる茎)で周囲の樹林へ入り込み、森林の水源涵養(雨水をためる働き)や土砂災害を防ぐ機能を損なうと懸念されます。
竹は硬く繊維化に手間と費用
竹を工業材料に変えるには粉砕に手間がかかり、費用がかさみます。従来は高圧の水蒸気で組織を破裂させる爆砕法や、薬品で成分を溶かす化学処理が使われてきました。どちらも乾燥や薬品の後処理といった後工程を伴い、取り出した繊維も長いため成形の自由度が限られます。
他にも、高齢化する伐採の担い手の不足、山から運び出すコストの高さ、竹材の輸入の増加、といった課題があるといわれています。
- 爆砕法高圧の水蒸気で植物を加熱したのち、圧力を一気に下げて組織を破裂させ、繊維をほぐす方法である。耐圧容器が要り、処理は一回ごとの区切りになるため、大量処理には向きにくい。






