市場課題|関節の角度を測る精度は、測る人の手作業に左右される

精度は手作業に依存する
関節が動く範囲を測る作業で精度を左右するのは、検者(関節可動域を測定する人)が手で合わせる器具の位置です。日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会が定める「関節可動域表示ならびに測定法」は、角度計で通常は5度刻みに測ると定めています。この測定法は正常値を定めず、けがのない側(健側)との比較や標準的な角度と照らして判定するよう求めており、測り方をそろえることが前提です。
測定中は両手がふさがる
この測定では、検者の両手がふさがります。同じ測定法が、他動運動(検者が患者の手足を動かして測る方法)の値を原則として表記すると定めているからです。支える手と角度計を当てる手が同時に要り、器具がずれれば測り直しとなって患者の負担も増えます。
他にも、角度計の中心を基本軸と移動軸の交点に合わせる手間、足の指など面が狭い部位の測定、カルテへ写す作業、といった課題があるといわれています。
- 関節可動域関節を動かせる範囲を角度で表したものを指す。日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会が測定法を定めており、基本の姿勢を0度として、通常は5度刻みで記録する。回復の度合いを測る基本の指標である。






