Tether Light|新潟大学発の「写真・動画制作」を開発する企業

株式会社Tether Light(テザーライト)

Tether Light「写真・動画制作」を開発|研究領域=企業や店舗の価値を撮影で形にする/強み=企画から編集まで一貫制作/将来性=写真に関わる製品開発を目指す

企業紹介|Tether Lightとは?

多くの人がSNSで情報を探すなか、企業や店舗の魅力を伝える手段として欠かせない「写真・動画制作」。株式会社Tether Lightは、その制作を手がける、新潟大学発の映像制作系スタートアップです。企画・構成から撮影、編集までを一貫して担い、カメラならではの写真を紹介するSNSメディアも運営しています。

キーワード「写真・動画制作」

写真・動画制作は、企業や店舗が伝えたい価値を、写真や映像の形にまとめる仕事です。企画と構成を立てたうえで撮影を行い、明るさや色の補正、映像の編集を経て仕上げます。完成した写真や動画は、ウェブサイトやSNS、印刷物で情報を発信するときに使われます。

市場課題|SNSでの発信が欠かせず、写真と動画の負担と質が課題に

現状の写真・動画制作の課題|現状は、SNS発信で素材制作の負担と質が課題に/SNS発信で素材制作が負担/スマホ写真は質感が伝わりにくい

SNS発信で素材制作が負担

企業や店舗にとってSNSでの発信が欠かせない一方、写真や動画の素材制作には手間がかかります。総務省の「令和7年通信利用動向調査」では、SNSを利用する個人は82.3%で、利用者の66.0%が「知りたいことについて情報を探すため」を目的に挙げました。情報を探す人が多いほど投稿用の素材を継続して用意する必要があり、人手の少ない企業ほど負担が大きくなる恐れがあります。

スマホ写真は質感が伝わりにくい

スマートフォンは手軽に撮影できる一方、料理の質感などを写し分けにくい場合があります。スマートフォンのカメラは撮像素子が小さく、明暗差の大きい場面では明るい部分が白く飛び、暗い部分が黒くつぶれる場合があるためです。質感が伝わらない写真は、商品や施設の魅力を届けにくくなる可能性があります。

他にも、撮影を担う人材の不足、外注の費用、機材をそろえる負担、といった課題があるといわれています。

FrontJournalの解説
  • 撮像素子レンズが集めた光を受け取り、電気信号に変えるカメラの部品である。受光する面が大きいほど多くの光を集められ、明るい部分から暗い部分までの濃淡を記録しやすくなる。

Tether Lightの強み|「写真・動画制作」を開発

Tether Lightが「写真・動画制作」を開発|現在は、企画から編集まで一貫制作を提供/企画から編集まで一貫制作/階調を写し分け質感を再現

企画から編集まで一貫制作

発信に使う写真や動画を工程ごとに別々の業者へ頼むと、打ち合わせや手配の手間が増えやすくなります。

同社は、企画・構成から撮影、編集までを一つの窓口で担うワンストップの体制で制作しています。対応する範囲は、ブランディング写真や商品撮影から、企業VP(企業の事業や魅力を紹介する映像)、SNS用のショート動画までです。同社が制作の目標に掲げるのは、「伝えたい価値」が伝わるビジュアルです。依頼主は写真と動画の素材制作を一つの窓口にまとめて頼めるため、業者ごとに打ち合わせや手配を重ねる手間を減らせます。

階調を写し分け質感を再現

手軽な機材で明暗差の大きい場面を撮ると、濃淡の段階が失われ、料理の艶や内装の陰影が平板に写りやすくなります。

同社は、カメラだからこそ写せる表現として「光の階調」「圧縮された空間」「切り取られた一瞬」を挙げています。光の階調は明るい部分から暗い部分への濃淡の移り変わりを指し、料理の艶や内装の陰影の写り方を左右する要素です。濃淡を細かく写し分けた写真は、料理や部屋の雰囲気まで伝えやすくなります。旅館の料理撮影やリゾートの内観撮影も、同社の実績の一部です。店舗や宿泊施設は、質感が伝わる写真を使えるようになり、来店や宿泊を検討する人に魅力を届けやすくなります。

FrontJournalの解説
  • 階調画像の中で、明るい部分から暗い部分へと移り変わる濃淡の段階を指す。段階を細かく記録できるほど、料理の艶や布の質感、室内の陰影を実物に近い形で写真に残せる。

未来|写真・動画制作が宿や店の発信から製品開発へ広がる

新潟の写真・動画制作が変える未来|宿や店の撮影から、製品開発へと広がる/新潟の宿や飲食店を撮影/SNSでカメラの魅力を発信/写真に関わる製品開発を目指す

新潟の宿や飲食店を撮影

同社は、新潟県内の宿泊施設や飲食店、企業の撮影をすでに手がけています。主な例に、岩室温泉「穂々」の料理撮影や、ロッテアライリゾートの飲食・内観撮影、休暇村妙高のサイト用写真撮影があります。株式会社ジョイフルタウンの案件として、「月刊にいがた」の掲載写真も撮影しました。ビジネスポートレートなど、企業の人物撮影にも対応しています。

SNSでカメラの魅力を発信

2026年8月、同社はカメラならではの一枚を撮影者の視点とともに紹介するInstagramアカウント「カメラでしか撮れない世界を伝えたい。」を開設しました。フォロワーとの関係構築を軸に、企画力とキュレーション(情報を選び出して編集すること)の力を生かして運営しています。写真を撮る楽しさを、より多くの人に届ける場として開設したアカウントです。

写真に関わる製品開発を目指す

同社は、撮影の仕事を続けながら、写真に関わる自社の製品やブランドの立ち上げを目指しています。代表の遠山氏は、2026年内に製品やブランドの立ち上げへ動き出す考えを示しています。遠山氏は起業を決めた当初、レンズフードやカバーといったカメラ周辺機器を構想し、燕三条の工場で試作を行いました。撮影者の使い方に合った道具が増えれば、写真を撮る人が表現の幅を広げやすくなります。

会社概要|株式会社Tether Light

経済科学部の学生が創業

Tether Lightは、新潟大学経済科学部に在学する遠山堅太氏が2024年5月に設立した、新潟大学発の企業です。遠山氏は同学部の伊藤龍史准教授のもとで、起業行動のための「アクション・キャンバス」などを活用した指導を受けて同社を設立しました。遠山氏は2003年に上越市で生まれ、2023年に写真に関わる事業での起業を決めました。その後、起業後は撮影現場に出向き、プロの写真家らから学びながら撮影の経験を積んでいます。2026年7月には、同大学のキャリア形成科目にゲスト講師として登壇し、事業や自身のキャリア選択について学生に語りました。

新潟大学発ベンチャーに認定

同社は2025年7月17日、「新潟大学発ベンチャー称号認定制度」の第13号として認定を受けました。この制度は、大学の研究成果や技術を実社会に還元する目的で、新潟大学の職員や学生が設立したベンチャー企業を支援する仕組みです。認定期間は2028年7月16日までです。

撮影とSNSメディアが事業の柱

写真・動画の撮影事業と、SNSメディアの企画・運営事業が同社の柱です。撮影事業では、宿泊施設や飲食店のほか、モデルやアーティストの撮影も手がけています。本社の所在地は、新潟市中央区本町通の「WorkWith本町」です。

会社情報

会社名株式会社Tether Light(テザーライト)
所在地〒951-8067 新潟県新潟市中央区本町通7番町1098-1 WorkWith本町
設立2024年5月
代表代表取締役(CEO) 遠山 堅太
資本金30万円
事業写真・動画撮影事業(商品・アパレル撮影、イベント撮影、企業PR動画、SNSショート動画)。SNSメディア企画・運営事業(Instagramアカウント「カメラでしか撮れない世界を伝えたい。」)
技術領域写真撮影、動画制作、SNSメディア運営
連携新潟大学(新潟大学発ベンチャー称号 第13号・2025年7月17日認定)
URLhttps://tetherlight.jp/

編集後記|FrontJournal編集部より

Tether Lightは、経済学を学ぶ学生が、写真という身近な表現を事業に育てている企業です。誰もがスマートフォンで写真を撮れる時代に、あえて「カメラでしか撮れない世界」を掲げている点に、この会社の立ち位置がよく表れています。新潟の温泉旅館やリゾート、飲食店の撮影を重ねていることも、地域の魅力を写真で伝える役割を担いつつあることを示しています。

当初は撮影者のための道具の開発を構想し、撮影の現場に入って経験を積んだという経緯も興味深いところです。撮影の仕事とSNSメディアで得た知見が、どのような製品やブランドに結びつくのか、今後の展開に注目していきます。

FrontJournal編集部

出典:「Gビズインフォ」(経済産業省)(2026年9月30日に利用)を加工して作成

本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

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