2026.09.24 Synspective 元発表:2026.09.19

Synspective、12機目の小型SAR衛星の軌道投入に成功

ニュース紹介

「自社12機目の小型SAR衛星、軌道投入に成功、アンテナの展開成功も確認」

株式会社Synspectiveは、自社12機目の小型SAR衛星軌道投入に成功し、試験のための通信が正常に機能して制御できることを確認したと発表しました。発表の見出しでは、アンテナの展開に成功したことも確認したとしています。

衛星は日本時間2026年9月19日12時22分、ニュージーランドのマヒア半島にあるRocket Lab社の発射場から、Electronロケットで打ち上げられました。今後は数カ月をかけて、観測やデータ取得などの機能検証を行う予定です。

この衛星は、宇宙戦略基金事業の「商業衛星コンステレーション構築加速化」事業の補助を受けて開発されています。

出典:株式会社Synspective 2026年9月19日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000052943.html

FrontJournalの解説

この分野について

SAR(合成開口レーダー)衛星は、自ら電波を地表に当て、はね返ってきた電波から画像を作る地球観測衛星です。カメラで撮る光学衛星と違い、電波は雲や雨を通り抜け、太陽の光も要らないため、夜間や悪天候でも地表を観測できます

従来のSAR衛星は質量1トン以上の大型が中心でしたが、近年は100kg程度の小型衛星に載せる開発が進みました。小型衛星を多数打ち上げて一体で運用するコンステレーションにすると、同じ場所を短い間隔で繰り返し観測できるようになります。

①軌道投入の次は数カ月の機能検証

衛星は打ち上げて終わりではありません。軌道に入った後、アンテナを広げ、地上との通信や姿勢の制御ができるかを一つずつ確かめます。今回の発表は、その最初の段階を越えたという内容です。

ここから数カ月かけて、実際に観測してデータを取れるかを検証します。報道によると、最初の画像が得られるまでは1〜2カ月が目安とされています。

②機数を増やして観測の頻度を上げる

同社は小型SAR衛星「StriX」を多数そろえるコンステレーションの構築を進めています。業界メディアの報道では、13機目の打ち上げが9月26日に予定されており、構想は30機規模とされています。

SAR衛星の画像は、災害時の被害把握やインフラの変位の監視などで使われます。観測できる機数が増えるほど、同じ場所を見直すまでの間隔が短くなり、変化を早くとらえられるようになります。

編集部からひとこと

12機目という数字は、衛星を一機ずつ作る段階から、続けて打ち上げる段階に移ったことを示しています。国の宇宙戦略基金の補助を受けた開発でもあり、機数の積み上げがどのようなサービスの広がりにつながるか。機能検証の結果と、続く13機目の打ち上げに注目します。

FrontJournal編集部

プレスリリース原文を読む ↗

本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

この企業の方へ

内容に誤り・更新が必要な点があれば、可能な限り速やかに修正します。お気づきの点はお問い合わせまでご連絡ください。

掲載情報の修正・写真の追加・更新はこちら