2026.09.08 天地人 元発表:2026.09.01

天地人、水道管路図をブラウザで見られる無償クラウドを提供へ

ニュース紹介

JAXAベンチャー 天地人、無償の「宇宙水道局 クラウド」を令和9年度に提供開始。水道DXの推進をさらに後押し。100事業体限定の先行利用キャンペーンは今年9月から。」

JAXA認定の宇宙ベンチャーである株式会社天地人東京都中央区代表取締役 櫻庭康人)は、令和9年度から、水道事業体向けに水道DXサービス「宇宙水道局」の無償版「宇宙水道局 クラウド」を提供すると発表しました。

「宇宙水道局 クラウド」は、水道事業体から預かった管路データをクラウドに取り込み、スマートフォンタブレット端末のブラウザから管路図を閲覧できるサービスです。用途・口径・布設年度による絞り込みに対応し、条件を指定して対象の管路を地図上にハイライト表示できます。現地で撮影した写真や漏水調査の結果を地図上に直接登録する機能も備えます。

管路図には、緊急輸送道路や色別標高図、1974〜78年の航空写真、全国耐震適合地盤判定マップなどを重ねて表示できます。これに先立ち、100事業体を対象とする先行利用の申込受付を2026年9月1日から開始しました。同社は、国土交通省が公表した資料で水道事業の職員数が1980年頃から2010年頃までの約30年間で約3割減少していることを挙げ、限られた人員で維持管理を担う現場を支える狙いを示しています。

出典:天地人 2026年9月1日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000298.000045963.html

FrontJournalの解説

この研究分野について

水道管は地面の下にあるため、どこにどの管が通っているかは図面でしか分かりません。この管路図各水道事業体が管理していますが、多くは事務所の端末や紙の図面として置かれています。

漏水の通報を受けて現場へ向かうときも、図面を印刷して持ち出したり、大きな紙を広げたりする手間がかかります。天地人は、衛星データAIを使って漏水リスクを診断する「宇宙水道局」を提供してきた企業です。

①人が減り続ける現場で図面が使えない

同社が引く国土交通省の資料によると、水道事業の職員数は1980年頃から2010年頃までの約30年間で約3割減っています。管路は老朽化が進む一方で、点検や修繕にあたる人手は増えません。

管路データ自体は各事業体が整えてきたものの、現場で参照しにくければ、持っている情報が実際の維持管理には結びつきません。災害時に必要な管路情報をすぐ共有できるかという課題も残ります。

②既存システムを残したまま閲覧を足す

「宇宙水道局 クラウド」は、事業体から預かった管路データをクラウドに取り込み、スマートフォンタブレットのブラウザから閲覧できるようにするサービスです。既存のGISマッピングシステムを置き換えず、閲覧の経路を1つ足す形をとります。

用途・口径・布設年度で絞り込むと、対象の管路が地図上にハイライト表示されます。緊急輸送道路耐震適合地盤の判定マップ、1974〜78年の航空写真を重ねることもでき、現地で撮った写真や音聴調査の結果をその場で地図に登録できます。提供開始は令和9年度で、先行利用は100事業体を対象に2026年9月1日から受け付けています。

編集部からひとこと

無償で配る狙いは、まず現場で使ってもらい、手元の管路データがどこまで実務に耐えるかを確かめてもらうことにあります。衛星データによる漏水リスク診断は同社の有償サービスですが、その前段にある「図面が現場で開けるか」という部分から入る設計です。導入した事業体調査計画がどう変わるかが、次に見たい数字になります。

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本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

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