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「X線と近赤外光を組み合わせたライトシート顕微鏡を開発」
理化学研究所の光量子工学研究センター(横田秀夫チームディレクターら)と放射光科学研究センター(香村芳樹チームリーダーら)、東京理科大学先進工学部(曽我公平教授ら)、藤田医科大学オープンファシリティセンターの共同研究グループは、X線を当てると近赤外光を発する希土類元素入りのセラミックス蛍光体に着目し、X線と近赤外光を組み合わせたライトシート顕微鏡を開発したと発表した。蛍光体にはイッテルビウムとエルビウムを添加した酸化イットリウムを選び、この蛍光体を混ぜたシリコーン樹脂をマウスの脳血管に充填して撮影した。従来は脳の透明化処理が必要で、時間や手間がかかる上に、処理方法によっては組織が膨張・収縮して観察結果に影響を及ぼす課題があった。今回の手法では、透明化処理をせずに、可視光で検出した場合は脳表面から300マイクロメートルまでだった観察深度を、近赤外光で検出することで800マイクロメートルまで伸ばし、約2.7倍に改善したという。研究グループは、X線でさらに明るく光る蛍光体の開発、発光波長の選択、カメラの検出感度向上を進め、観察できる深さと範囲の拡大を目指すとしている。成果は科学誌『Scientific Reports』に9月19日付で掲載された。
出典:理化学研究所 2026年10月7日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20261007_1/index.html



