市場課題|閉じていく地域の診療所

院長の高齢化が進む
地域の診療所では、医師の高齢化が進んでいます。厚生労働省の医師・歯科医師・薬剤師統計によると、2024年12月31日時点で診療所に従事する医師の平均年齢は60.1歳で、病院(大学の医学部に付属する病院を除く)の47.9歳を大きく上回りました。年齢層でも60〜69歳が最も多く、引退の時期を迎える院長が今後まとまって増えるとみられています。
経営の負担で後継者が来ない
後継者が決まらない理由は、診療の腕ではなく経営の負担にあります。診療所を継ぐと、診療のかたわらで採用、勤怠(出退勤の管理)、経理、保険請求、集患(患者を集めること)までを一人で背負うためです。勤務医にとって、この負担は開業をためらう理由になるといわれています。
診療所が閉じれば、患者は別の医療機関を探すことになります。他にも、スタッフの雇用、カルテの引き継ぎ、在宅医療の担い手といった課題があるといわれています。
- 保険請求診療にかかった費用のうち、患者の窓口負担を除いた分を公的な医療保険へ請求する事務である。毎月まとめて明細を作るため、診療所では院長と医療事務の負担が大きい業務にあたる。


