市場課題|トラウマの症状が長く続き、必要な人ほどケアを受けにくい

症状が長引き生活に支障
つらい体験の記憶は、長い期間にわたって心身に影響を残し、生活を妨げることがあります。国内の調査では、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていた期間は平均で4年9ヶ月余りで、養育者から身体的虐待を受けた人では25年9ヶ月に及びました。症状が長引くと、不安や不眠、アルコールなどへの依存に悩む状態が続き、仕事や通学を続けにくくなる恐れがあります。
重症者ほど通うのが困難
重いトラウマを抱える人ほど、オフィスや医療機関へ通ってケアを受けること自体が困難です。対人恐怖から、外出や人と顔を合わせることが難しくなる場合があるためです。その結果、ケアを最も必要とする人ほど、ケアを受けにくい状況が生まれています。
他にも、ケアの費用を払う経済的な余裕の不足、対人トラブルをきっかけとする不登校、ゲームへの依存、教育や福祉の現場で対応に悩むケース、といった課題があるといわれています。
- PTSD心的外傷後ストレス障害のことである。生命の危機にさらされるような出来事を経験した後に発症する。悪夢や回避などの症状が1か月以上続き、生活に支障をきたしている場合に診断される。


