市場課題|老朽化する構造物と扱いにくい補修材

老朽化した構造物が一斉に増加
国内のコンクリート構造物は、建設から長い年月を経て、補修が必要な時期を一斉に迎えています。建設後50年以上が経過する道路橋の割合は、2023年3月の約37%から2040年3月には約75%へ、トンネルの割合は約25%から約52%へ高まる見込みです。補修の対象が同時に増えれば、限られた人手と予算での維持は難しくなります。
有機溶剤の材料は管理が煩雑
有機溶剤を含む補修材は、現場での管理に手間がかかります。引火性があるうえ、臭気や人体への影響に配慮した換気と火気の管理が要るため、作業の手順が増えます。確認する場面の多さは、現場の作業者にとって負担です。
他にも、コンクリートの補修には材料と工法の両面で課題が残ります。作業者の健康への負担、地中で進む下水道管渠(下水を流す管)の老朽化、複雑な工程を持つ工法が招く工期の長期化、といった課題があるといわれています。
- 有機溶剤常温で他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物を指す。塗料や接着剤の成分として広く使われる。引火しやすく、蒸気を吸い込むと健康に影響することがあるため、換気や火気の管理が求められる。






