市場課題|ガゴメ昆布は自生する海域が狭く、収穫までの期間も長い

自生域は函館近郊に限られる
ガゴメ昆布は、函館近郊の限られた海域にのみ自生する海藻です。カゴの目に似た表面の凹凸と、真昆布より強い粘りが特徴ですが、採れる量はその年の天然の資源量に左右されます。磯焼け(海藻の群落が衰退したまま回復しない現象)が広がる海域もあり、原料に回せる量をそろえにくくなっています。
収穫まで1年6か月を要する
天然の採取から養殖に切り替えても、収穫までには長い期間が必要です。一般的な養殖では、種苗を海へ出してから収穫できるまでに1年6か月ほどかかり、その間は水温や波の影響を受け続けます。期間が長いほど、採れる量も含まれる成分も読みにくくなり、健康食品や化粧品の原料として安定して供給しにくくなります。
他にも、収穫した海藻を産地で加工する設備の不足、粘りの強さを保ったまま乾かす乾燥工程の難しさ、産地から加工先まで運ぶ流通の手間、といった課題があるといわれています。
- ガゴメ昆布北海道の函館近郊に自生するコンブ科の海藻である。表面にカゴの目に似た凹凸があり、水に溶ける粘りの成分を多く含む。かつては真昆布の生育を妨げる海藻として扱われていた。


