市場課題|老朽化する橋の点検を続けにくい

点検を担う技術者が確保しにくい
橋などの道路構造物の定期点検には専門的な技術者が必要ですが、確保が難しい状況です。点検は2014年に義務化され、5年に1度、近接目視(手の届く距離から見る方法)や打音検査(たたいた音で調べる検査)で行われます。日本の社会インフラは、2030年頃には建設後50年を超える割合が半数以上になるとされ、点検の対象は増える見込みです。
目視点検は数値で比べにくい
点検結果は、ひび割れや錆といった表面の変状を言葉で記録する観察が中心で、数値で比べにくい状態です。技術者の経験によるばらつきが、損傷の判定に生じることもあります。言葉の記録は数値として蓄積しにくく、AI(人工知能)の分析に生かしにくい状態です。
他にも、河川の橋脚まわりの洗掘(水の流れによる地盤の削れ)や部材内部の腐食など外観から分かりにくい箇所、補修工事までの間の変化、といった課題があるといわれています。
- 打音検査ハンマーなどで構造物の表面をたたき、返ってくる音の違いから内部のひび割れや浮きを調べる検査である。目視では見えない内部の状態を調べられる一方、結果は検査員の経験によって異なることがある。






