市場課題|森林の境界が分からず、現地の調査にも人手がかかる

林地の境界が不明で整備停滞
林地では、持ち主と境界を確かめる調査が、全体の平均より遅れています。土地の所有者・境界・面積を調べる地籍調査の進捗率は、令和5年度末で全体の53%に対し、林地は47%です。持ち主の転居や代替わりで境界が不明になると、間伐(木を間引く手入れ)などの森林整備に着手できず、土砂災害を防ぐ働きが弱まる恐れがあります。
現地の測量と調査に人手が必要
境界の確認も資源の調査も、人が山に入るため、多くの人手が必要です。測量には持ち主の立ち会いが欠かせず、立木の本数や樹高も、調査員が現地で測ります。林業従事者は令和2年に4万4千人まで減り、65歳以上の割合は25%で、全産業の15%より高い値です。
他にも、公図(法務局にある土地の図面)の精度不足、境界に詳しい住民の不在、マツ枯れやナラ枯れ、といった課題があるといわれています。
- 地籍調査国土調査法にもとづき、主に市町村が土地の区画ごとに所有者・地番・用途を調べ、境界の位置と面積を測量する調査である。結果は登記所へ送られ、登記簿に反映される。


