ニュース紹介
「運動ニューロン疾患に対する塩基編集治療の可能性を実証―患者さん由来神経筋オルガノイドとマウスで効果―」
京都大学iPS細胞研究所と理化学研究所バイオリソースセンターの今村恵子氏、井上治久氏らの研究グループは、近位筋優位型遺伝性運動感覚ニューロパチーであるHMSN-Pの原因となる遺伝子変異を、一塩基単位で修正する塩基編集による治療法を開発し、その効果を調べたと発表しました。HMSN-PはTFG遺伝子のP285L変異で起こる希少な遺伝性神経疾患で、現在、病気の進行そのものを抑える治療法は確立していません。塩基編集システムをアデノ随伴ウイルスベクターに搭載し、病態を再現したモデルマウスの脊髄に投与したところ、運動神経軸索の減少の抑制、運動機能の改善、生存期間の延長が認められました。患者さん由来のiPS細胞から作製した神経筋オルガノイドでは、TFGタンパク質の異常な凝集と神経細胞死が減少しました。成果は2026年9月4日に国際科学誌Molecular Therapy Advancesにオンライン掲載されています。
出典:京都大学iPS細胞研究所 2026年9月18日 ニュース/掲載誌:Molecular Therapy Advances
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/260918-100000.html



