市場課題|脳磁計・心磁計は大型で場所を選ぶ

従来の脳磁計は大型で高コスト
脳や心臓の微弱な磁場変化を計測する脳磁計・心磁計は、大型で高コストな装置になりがちです。従来は超伝導量子干渉素子(SQUID)を使用してきましたが、超伝導状態を保つ液体ヘリウム冷却が必須で、装置は大型化し年間数千万円規模の冷却コストもかかります。磁気シールドを備えた専用の部屋でしか計測できず、検査を受けられる場所や頻度が限られかねません。
頭皮と離れると精度が落ちる
超伝導センサは頭皮から離れた位置でしか計測できず、空間の精度に限界を抱えています。冷却容器の壁が厚く、頭皮に密着できないためです。距離が開くほど磁場は弱まり、信号源を推定する空間分解能が下がるため、てんかんなど原因部位の特定が重要な診断では、精度が足りなくなりかねません。
他にも、環境の磁気雑音に弱いこと、装置の持ち運びにくさ、液体ヘリウムの価格高騰、といった課題があるといわれています。
- SQUID(超伝導量子干渉素子)超伝導状態にした素子で極めて微弱な磁場を検出するセンサ。液体ヘリウムによる冷却が必須で、脳磁計・心磁計の標準的な検出素子として使われてきた。






